2012年4月18日水曜日

ワンフレーズは悪いことか

東京都の石原慎太郎知事が「東京都は尖閣諸島を買います」と発言して話題になっている。
民主党の閣僚からは「一時の人気取りだ」との批判があるようだけど、一言で人気がとれるなら、それはすごいことじゃないのか。
どんなに野田首相が声をからしたって、「一時の人気」もでないのだから。

橋下君が国政の場でデビューしたのは、大阪府知事時代の「ぼったくりバー」発言だった。
国の公共事業に対して都道府県が負担する「国直轄事業負担金」の請求書があまりにもいい加減で、「北新地でもこんな請求書はない」と批判した。事業名と総額の金額だけで、具体的な明細が一切なかったからだ。
この問題、まじめに文書にして批判しても難しすぎて話題にならなかっただろう。
それが、知事が公の場で「ぼったくりバー」なんて言葉を使ったものだから、テレビから新聞まで大きく取り上げ、その後の政治課題になった。

ワンフレーズポリティクスは、いつも批判の対象になる。
小泉首相がその筆頭格だ。「自民党をぶっ壊す」と勇ましかった。
でも、一言で世間の関心を集めることって、そんなに悪いことか。

ワンフレーズが問題になるのは、その言葉を引き金に政治がよからぬ方向に動いてしまうと思われているからだろう。
でも、見向きもされないワンフレーズの方が圧倒的に多い。
「失言」というワンフレーズだってある。
民主党の仙石由人政調会長代行が、大飯原発を再稼働しないと「集団自殺するようなもの」と発言して話題になったが、逆効果のワンフレーズだろう。

ワンフレーズが政治を動かすのは、その言葉が有権者の関心事を的確に突いたときだ。
石原知事の発言だって、朝日新聞の社説は「無責任」と批判してるけど、官房長官は国が購入する可能性に言及せざるを得なくなった。
言葉で政治を動かす。それは政治家の仕事そのものだと思う。



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